同年

　　(14)　その後、太郎の家族からも本件病院内でも、本件事件が問題とされることはなかったが、平成13年、本件病院内において乙川医師と麻酔科の秋山医師との間で麻酔器の使用をめぐる対立が生じたところ、同年10月下旬、秋山医師が、当時の本件病院の院長一色徳雄（以下「一色院長」という。）に対し、太郎のカルテのコピーを見せて、乙川医師を辞めさせなければコピーをばらまくなどと言って迫った。

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　このように，事故による受傷が重篤とはいえず，入院の必要性自体に疑問が生ずる事案であるにもかかわらず，原告は５か月以上の長期にわたって入院しており，さらに，原告には高額の賠償を求める態度とも受け取れる言動が認められる。

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　そして，控訴人は，高知医大病院を退院してから症状固定するまでの間，症状固定後の生活状況とさほど変わらない生活を送っていることがうかがえる（控訴人本人）。

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　　(11)　乙川医師は、本件抜管後、呼吸確保の措置をとらずに死亡するのを待ったが、予期に反して、しばらくすると、太郎が上体を持ち上げ、海老のように背をのけぞらせて体を痙攣させ、顔を苦もんするようにゆがませ、息を吸おうとすると胸がへこむという奇異呼吸を始め、ゴーゴーという気道の狭さく音と痰がガラガラと絡む音が部屋に響いた。